介護士が仕事をする場所として、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、認知症グループホーム、デイサービスなどがあります。介護の仕事は大きく分けると、入浴介助、排泄補助、食事補助、口腔ケア、就寝介助、移動補助、レクリエーション運営などです。
入浴介助は、お風呂場での利用者の転倒防止、湯温や湯量調節、着替えの手伝いなどをし、気持ちよく入浴できるよう支援します。排泄補助は、利用者の心理的負担が大きい場合が多く、利用者と介護士の信頼関係が大切です。食事補助は、利用者の食事を手伝いますが、利用者の体調は日々変化するため、介護士がしっかり支えるという根気強さが必要です。口腔ケアは利用者の歯磨きなどの手伝い、就寝介助はパジャマへの着替えを支援します。移動補助はベッドから車椅子への移動を手伝います。レクリエーションは遊びやゲーム、簡単な催しなどを利用者が楽しめるように、介護士が企画と運営をします。特別養護老人ホームで働く場合、24時間体制のため、シフト勤務となります。
老人ホームで働くためには、何が起きても動じない忍耐力と、誰とでも仲良くなれる高いコミュニケーション力が求められます。また、有資格者が優遇される傾向が強いため、就職や転職に備え、介護職に関する資格の取得を心掛けることが大切です。
取得しておくとキャリアアップが見込める資格として、介護福祉士、レクリエーション介護士、ケアマネジャー、准サービス介助士、社会福祉士、福祉住環境コーディネーターなどがあります。